正弦波の自由端反射・固定端反射において受験で問われやすいポイントを紹介します。
自由端反射・固定端反射って何??という人はまずはこちらの記事を読みましょう!
正弦波の反射のグラフ
前回の記事でも載せた正弦波の反射のグラフを再掲します!
押さえておきたいポイントは以下です。
自由端反射・固定端反射のポイント
入射波が波長
λ 、振幅
A の時
【波源 〜 反射板】
波長 λ 、振幅 2A の定常波(節・腹の位置に注意!)
【波源より先】
波長 λ の進行波(振幅は波源ー反射板の距離に依存)
それぞれ解説していきます。
波源 〜 反射板の区間(重要)
特徴
波源 〜 反射板の区間は、同じ波長・振幅をもつ入射波と反射波が逆向きに進んでいるので、定常波(定在波)が発生します。
補足逆行する2つの正弦波を重ね合わせると、定常波(定在波)と呼ばれる、その場で振動する波ができます。
元の波の波長を
λ 、振幅を
A と置くと、できる定常波の波長は
λ 、振幅は
2A となります。
振幅が最大の点を
腹、一切振動しない点を
節といい、腹同士の間隔(腹間隔)は波長の半分の
2λ になります。
補足にある通り、入射波が波長 λ 、振幅 A の時、波長 λ 、振幅 2A の定常波が生じます!


重要な点は、反射板上の媒質が自由端反射の場合は腹に、固定端反射の場合は節になることです。(上の画像を参照してください!)
補足にあるように、腹は定常波において最も振幅が大きい点(つまり今回であれば振幅が 2A の点)でした。だからこそ自由に端が動くので自由端反射になるわけです。
同様に、節は定常波において全く振動しない点であるので、端が全く動かない固定端反射になります。
合成波の表式
合成波の表式を計算できることも重要です。

入射波が
y入(x,t)=Asin2π(λx−Tt) [m] とかける時を考えます。 A,λ,T はそれぞれ振幅, 波長, 周期を表しています。
自由端反射の場合
まずは反射波の表式を求めます。

上の図のように、反射波は入射波と壁について線対称となります。
よって、反射波の位置 x における変位 y反(x,t) は、入射波の位置 2l−x における変位 y入(2l−x,t) に等しくなります!( x, 2l−x の中点が壁 l になります )
従って、反射波は
y反(x,t)=y入(2l−x,t)=Asin2π(λ2l−x−Tt) [m] と表せます!
求める合成波は入射波と反射波を足し合わせたものであるので、
y合(x,t)=y入(x,t)+y反(x,t)=Asin2π(λx−Tt)+Asin2π(λ2l−x−Tt)=2Asin2π(λl−Tt)cos2π(λx−l)[m] と求まります!(最後は和積の公式を用いました)
固定端反射の場合
まずは反射波を求めますが、自由端反射と違う点は、反射波が上下方向にも線対称になっている点です。(左右方向と上下方向に折り返すと、点対称の位置関係になります)
よって、自由端反射の場合の反射波の符号を反転させれば良いので、
y反(x,t)=−y入(2l−x,t)=−Asin2π(λ2l−x−Tt) [m] と表せます!(マイナスがつきました)
求める合成波は入射波と反射波を足し合わせたものであるので、
y合(x,t)=y入(x,t)+y反(x,t)=Asin2π(λx−Tt)−Asin2π(λ2l−x−Tt)=2Acos2π(λl−Tt)sin2π(λx−l)[m] と求まります!
波源より先の区間
波源より先は、同じ波長・振幅をもつ入射波と反射波が同じ方向に進むので、進行波が発生します。(つまり普通の正弦波が発生します)

波長は進行波と等しくなるので分かりやすいですが、注意すべきは振幅です。
進行波は定常波とは異なり、どの点も振幅が等しいです。よって、波源位置の振幅こそが進行波の振幅に等しくなります。
このとき、上のグラフを見るとわかるように、波源位置において定常波と進行波は連続して(=つながって)います!よって、波源位置における定常波の振幅こそが、進行波の振幅に一致します。
つまり振幅は波源ー反射板の距離に依存するので、次の図のように波源が定常波の節となると波は発生しません。
