Desmos グラフ計算機 では、波括弧 {} を用いる事で定義域や値域などの範囲を指定したり、簡単な条件分岐を行う事が可能です。
範囲・条件の設定
定義域や値域などの範囲や条件を設定するには、式の最後に {} でその条件を記します。
定義域や値域に留まらず、陰関数で条件を指定することも可能です。
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y=x {x<0} 2
x=1 {y≥0} 3
x>0 {x2+y2>4} 複数の範囲・条件の設定
複数の条件を設定するには、 {} 内でカンマで区切るか、 {} を並列します。
下の2つの式の違いを見てみましょう。
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x2+y2=1 {x>0,y>0} 2
x2+y2=4 {x>0}{y>0} {} 内でカンマで区切ったものは、それらの条件の内どれか1つが満たされいれば描画されます。 {} を並列したものは、それらの条件全てが満たされている場合に描画されます。
条件分岐
{ 条件1:式1, 条件2:式2, … } のようにする事で、条件ごとに式を指定する事ができます。
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y={x<0:x+1,0≦x<1:1,1≦x:x} 3
(x−1)2+(y+1)2={a<0:1,a>0:4} 「かつ」「または」などを用いた複雑な条件は今の所できないようです。上手く数式で言い換えましょう。
a<1 かつ b>2⇔−a+1>0 かつ b−2>0⇔min(−a+1,b−2)>0 もしくは、{} を入れ子構造にすることで、複雑な条件分岐をすることもできます。
{ } の細かい仕組み
これまでに登場した2種類の {} は、実は同じルールで動いています。
具体的には、 { 条件1:式1, 条件2:式2, … } のようにした時、次のように動作します。
波カッコ {} の挙動
- 条件を左から評価して、当てはまった場合は対応する式を表す
- もし対応する式が省略されていた場合は 1 を表す
- もし全ての条件が当てはまらなかった時は、
{} が含まれる式全体が描画・実行されない
つまり、最初に紹介した範囲や条件を設定する使い方は、条件に対応する式が省略された状態であると言うことです。式は省略されると1を表すので、
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y=x {x<0} という式であれば、x≧0 の時は条件に合わないので描画されず、x<0 の場合は {x<0}=1 となるので、
という式が描画されることになります。
他にも、
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x2+y2=4 {x>0}{y>0} の例で言えば、 x>0 と y>0 が両方満たされる場合にのみ、
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x2+y2=4⋅1⋅1 が描画されるわけです。