Desmosの使い方 定義域・条件分岐
作成日:2025/3/10

Desmos グラフ計算機 では、波括弧 {} を用いる事で定義域や値域などの範囲を指定したり、簡単な条件分岐を行う事が可能です。

範囲・条件の設定

定義域や値域などの範囲や条件を設定するには、式の最後に {} でその条件を記します。

定義域や値域に留まらず、陰関数で条件を指定することも可能です。

1
y=x {x<0}y=x\ \{x<0\}
2
x=1 {y0}x=1\ \{y\geq 0\}
3
x>0 {x2+y2>4}x>0\ \{x^2+y^2>4\}

複数の範囲・条件の設定

複数の条件を設定するには、 {} 内でカンマで区切るか、 {} を並列します。

下の2つの式の違いを見てみましょう。

1
x2+y2=1 {x>0,y>0}x^2+y^2=1\ \{x>0,\,y>0\}
2
x2+y2=4 {x>0}{y>0}x^2+y^2=4\ \{x>0\}\{y>0\}

{} 内でカンマで区切ったものは、それらの条件の内どれか1つが満たされいれば描画されます。 {} を並列したものは、それらの条件全てが満たされている場合に描画されます。

条件分岐

{ 条件1:式1, 条件2:式2, … } のようにする事で、条件ごとに式を指定する事ができます。

1
y={x<0:x+1,0x<1:1,1x:x}y=\{x<0:x+1,\,0\leqq x<1:1,\,1\leqq x:x\}
2
a=a=\cdots
3
(x1)2+(y+1)2={a<0:1,a>0:4}(x-1)^{2}+(y+1)^{2}=\{a<0:1,\,a>0:4\}

「かつ」「または」などを用いた複雑な条件は今の所できないようです。上手く数式で言い換えましょう。

a<1 かつ b>2a+1>0 かつ b2>0min(a+1,b2)>0\begin{align*}a<1\ \textrm{かつ}\ b>2 &\Leftrightarrow -a+1>0\ \textrm{かつ}\ b-2>0\\ &\Leftrightarrow \mathrm{min}(-a+1,\,b-2)>0\end{align*}

もしくは、{} を入れ子構造にすることで、複雑な条件分岐をすることもできます。

{ } の細かい仕組み

これまでに登場した2種類の {} は、実は同じルールで動いています。

具体的には、 { 条件1:式1, 条件2:式2, … } のようにした時、次のように動作します。

波カッコ {} の挙動

  1. 条件を左から評価して、当てはまった場合は対応する式を表す
  2. もし対応する式が省略されていた場合は 11 を表す
  3. もし全ての条件が当てはまらなかった時は、 {} が含まれる式全体が描画・実行されない

つまり、最初に紹介した範囲や条件を設定する使い方は、条件に対応する式が省略された状態であると言うことです。式は省略されると1を表すので、

1
y=x {x<0}y=x\ \{x<0\}

という式であれば、x0x\geqq 0 の時は条件に合わないので描画されず、x<0x<0 の場合は {x<0}=1\{x<0\}=1 となるので、

1
y=x1y=x\cdot 1

という式が描画されることになります。

他にも、

1
x2+y2=4 {x>0}{y>0}x^2+y^2=4\ \{x>0\}\{y>0\}

の例で言えば、 x>0x>0y>0y>0 が両方満たされる場合にのみ、

1
x2+y2=411x^2+y^2=4\cdot 1\cdot 1

が描画されるわけです。

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